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アダルトチルドレンと発達障害

ACと発達障害

生きにくさの裏にあったもの・・・

羽の写真人と上手く関われない。コミュニケーションが苦手。
感情表現が苦手・・・そもそも感情が分からない・・・

先日もテレビの番組で取り上げられていましたが、ここ数年、大人の発達障害の話題が多く聞かれるようになりました。大人の発達障害の本も多く見られます。
そしてオフィスTでも、大人の発達障害という言葉を聞いたり、大人の発達障害という言葉を使ったりすることが増えてきています。
オフィスTでは、アスペルガー症候群、ADHDの傾向があるという方々のお悩みのご相談が増えています。

オフィスTにご相談にみえる方は、「アダルトチルドレンかな?」ということでご相談に来られます。
主なご相談内容は、「対人関係」のお悩みです。そしてセッションが進む中で、様々なことが見えてくるのです。

オフィスTに通われていらっしゃる方々は、皆さん、お仕事もしていらっしゃいますし、家庭もお持ちであったり、お子さんがいらっしゃる方もおられます。皆さん社会生活に大きな支障が出ているわけではないので、障害とは言いませんが、でも、やはりとても辛いのです。
社会生活が送れないわけではないけれど、日々の生活の中で、対人関係に難しさを感じています。会社での人間関係、幼稚園のママ友との関係などの中で、とても苦しい思いをされています。

「私、発達障害じゃないかしら?」

ほとんどの方が始めは、「アダルトチルドレンかな?」「そのせいで生きづらいのかな?」と思ってご来室されます。あるいは他所でのカウンセリングや心療内科などで「アダルトチルドレンじゃないですか」と言われて「アダルトチルドレン、あるいはインナーチャイルドの癒し」を求めてご相談にご来室されます。
アダルトチルドレンからの回復に取り組まれる中で、発達障害(アスペルガー症候群、ADHDなど)の傾向がある方は、ご自身が一番、発達障害のことを気にされているようです。「私、発達障害じゃないかしら」と内心引っかかっています。
お子さんが「発達障害があると言われた」という方は、「じゃあ、自分ももしかしたら発達障害があるのかしら?」と気になってきます。それでアスペルガー症候群やADHDなどの発達障害の検査に行かれる方もいます。そして「その傾向がある」と診断される方々もいらっしゃいます。

観葉植物の写真オフィスTにこられる方々は、アスペルガー症候群、ADHDの疑いがある、その傾向にある、という範疇の方々です。グレーゾーンの方々です。それも白に近いグレー。
アスペルガー症候群やADHDの傾向にあるほとんどの方が仕事に就いていますし、それも大学の教授、研究者、高度な専門知識・技術を必要とする職業の方。優秀な成績、有名大学、大学院卒業の方。有名企業の社員の方。あるいは、人間関係で疲れてしまい、転職を重ねる方、フリーターという方もいます。主婦の方も多いです。それまでは何とか人間関係もやりくりして来た方も、結婚して嫁ぎ先の新たな家族との関わりが苦しくなったり、ママ友と関わる頃になると「人間関係、コミュニケーション」に大きく辛さを感じてきます。

アスペルガー症候群やADHDの傾向にあるという方々に共通しているのが、「対人関係が苦手」ということです。それも小さい時から、人との関わりが苦手でした。
幼稚園では自分からは話した事がなかった。沢山人がいるのが怖かった。とおっしゃる方もいます。逆に、小学校までは天真爛漫、明るく元気だった方もいらっしゃいます。

でも、小学校、中学校と進む中でいじめられ体験がある方、成績が良かったからイジメは免れたけれど、友達はごく限られた人だけだった方など、アスペルガー症候群やADHDの傾向にある多くの方は「生きづらさ」を抱えて生きてきた方々です。

3つの特徴

例えば、アスペルガー症候群には、「3つの特徴(3つ組の障害)」といわれるものがあります。
 ①社会性の問題
 ②コミュニケーションの問題
 ③想像力の問題
しかし、アスペルガー症候群の生きにくさに上げられる、アスペルガー症候群の3つの特徴、これはアダルトチルドレンの生きづらさと大変によく似ています。

  • 「人はうまく世の中を渡っているように見える。なのに、自分は、すごく大変だ。」
  • 「みんなは、気楽に、気軽に話をしているように見える。なのに、自分は気楽に話が出来ない、だからすごく疲れてしまう。だから、一人でいる方がいい。」
  • 「何でそんな話(雑談)が楽しいのかが分からない。」
  • 雑談が苦手。話しに入るタイミングが分からない。
  • 「ガールズトークが一番苦手、私には出来ない。」
  • 「自分の気持ち(感情)を表現するのが苦手。」
  • そもそも、感情が分からない。
  • 意見を言うのが苦手。話をうまくまとめられない。
  • 自分は嫌われていると思い込んでいる。
  • 隣に人が座らない。自分を避けているのかも・・・だけど、実際に誰かが隣に座ると落ち着かなくて、挙動不審になってしまう。
  • 話をしても、聴いてもらえない。
  • 聞き流されてしまう。(自分の気持ちが話せないから、盛り上がらない)
  • なんだか、話がズレている。
  • 大勢だと話を聞き取れない。
  • 会社の飲み会は苦手。etc.etc.

これらの生きにくさは、アスペルガー症候群だからあるとは限りません。アダルトチルドレンの方々も同じように感じています。機能不全な家庭環境の中で育つと、アスペルガー症候群の方もアダルトチルドレンの方もコミュニケーションの問題は必ず出てきます。

子どもの頃から

  • 何をするのでも、「早くしなさい!」と言われていた。
  • 「グズね~!」と言われていた。
  • 「何やってもダメなんだから!」と言われていた。
  • 毎日のように、チョッとした失敗や忘れ物でも「ダメね~!」と怒られた。

など、毎日のように、チョッとしたことでも、小言を言われたら、あるいは、もっとひどい言葉を浴びせられたら、さらには、叩かれたり、蹴られたり、殴られたり、あるいは無視されたら、誰でも自尊心はボロボロに傷ついてしまいます。そして自己評価はうんと下がってしまいます。そして、自分でも「ダメなんだ」と思い込んでしまい、何をするにも怖くなってしまいます。

草木の写真そういったことがあれば、人の評価や反応が怖くて人間関係をとることがとても難しくなります。「どう思われるかな?」「バカと思われないかな?」「ヘンと思われないかな?」無視されるんじゃないか、怒鳴られるんじゃないかと、いつも怖くて仕方がありません。
だから人の顔色ばかり伺ってしまったり、何も(余計なことは)言わない方がいいと考えて、自己主張をしなかったり、つい人に合わせていたりしてしまいます。

トラウマとなる出来事があるだけでも、その苦しさは計り知れません。そこにアスペルガー症候群の傾向が加わると、さらに苦しいものです。
アスペルガー症候群の方々の多くは、子どもの頃に言われ続けたことが、自分の中にすごく張り付いてしまい、その恐怖感や思い込みがさらに強くなります。だからそこにこだわってしまいます。それゆえアスペルガー症候群の方はそこから楽になるのに時間がかかってしまいます。

アスペルガー症候群の生きにくさを抱える方のお話では、「言葉の裏が読めない」、あるいは、「何と言われたのかが良く分からない」ということをお聞きします。アスペルガー症候群の方は頼まれたこと、指示されたことをうまく理解できないこともあります。あるいは言われたことにこだわりすぎてしまいます。ですからアスペルガー症候群の方は確かに仕事を覚えるのも、仕事を仕上げるのにも時間がかかることがあります。
ADHDがあると、一生懸命にやっているのに、他の事に気が行ってしまったり、あるいは集中力が途切れてしまいボーとしてしまったりして、やはり仕事に時間がかかってしまったり、ミスをしてしまったりして、ADHDの方はそのせいで怒られることが多くなってしまいます。

このようなアスペルガー症候群の生きづらさ、ADHDの方の生きづらさは、アダルトチルドレンの特徴でもあります。
家庭の中が混乱していたことで、気持ちはいつも重く苦しいものですから、屈託なく笑いあっている人たちが、自分の気持ちには合わないのです。仲間はずれが怖いから、とにかく合わせてはいるけれど、いつも家のことを心配しています。
また小さい頃から、何かを言えば「うるさい!」「あっちに行ってろ!」などと怒鳴られ続けていたり、親のDVを見て育ったりしているうちに、自分の感情を押し殺す癖が付いてしまい、常に人に合わせていたり、表現することを恐れるようになってしまいます。

しかし考えてみれば、家庭内の混乱、虐待、機能不全の後ろに見えてくるのも、発達障害(アスペルガー症候群、ADHDなど)でした。

親がアスペルガー?ADHD?

発達障害の傾向にあるという方のお話を伺うと、

  • 「もしかしたら、父親が、アスペルガー症候群かも・・・父は、必要以上に几帳面なんです・・・」
  • 「母親がアスペルガーだったから、だからあんなにヒステリーを起していたのかしら?」とおっしゃる方もいました。
  • 母親が、「変わっていた」という方もいます。
  • お母さんは、急に怒り出す。訳わかんなかった。だからいつもお母さんの機嫌に注意していないといけなかった。それが辛かった。
  • お母さんは、片付けられない人。いつも家の中は散らかっていて、それが恥ずかしくて友達も呼べなかった。
  • お母さんは、相手が傷つくようなことでも平気で言っちゃうんです。だから恥ずかしかった。
  • お母さんは、立ち話しをしていても、いつまでも自分ばかりがしゃべり続けて、相手の人が帰りたがっている素振りを見せてもそれが分からない。そういうお母さんの面倒をみるのが私の役目でした。
  • お母さんは、買い物に行っても、自分の見たいものがあるとすぐにそっちに行っちゃう。だから小さい頃はよく迷子になっていた。
  • お父さんは、毎日のように、小学生の私に難しい話をしてくる。「分からない」というと「ダメなやつだ!」とすごく怒った。
  • お父さんは、いつも部屋に篭って自分の好きなことをしていた。だから一緒に遊んでもらったことがない。.

皆さんからお聞きするのは、母親とのエピソードの方が多いですね。やはり幼少期は母親との時間の方が多いからでしょう。あるいは、父親が家族の中に溶け込んでいないこともあるでしょう。

しかし、それで苦しんできた子どもたちが、現在のクライアントさんたちです。
「自分はおかしいのか?」、「お母さんの気持ちが分からない」「そんな私は冷たい子?」。「いくら言っても分かってもらえない」「お母さんは、私には興味がないんだ」「私のことが嫌いなんだ」と親に発達障害の傾向があるがために、そして親の発達障害に気づけないがために苦しんできました。

親の発達障害(アスペルガー症候群やADHD)、ご自身の発達障害(アスペルガー症候群やADHD)で辛い思いをされている方だけでなく、辛い思いをしていらっしゃるのは、兄弟姉妹に発達障害がある「きょうだい」の方々です。

"きょうだい"

観葉植物の写真"きょうだい"の苦しさは、最近やっと世間でも取り上げられるようになってきたのではないかと思います。兄弟姉妹に障害をもつ方がおられる方々を「きょうだい」あるいは「きょうだい児」といっています。オフィスTではもうずっと以前から、"きょうだい"の方々の苦しさからの回復、癒しに取り組んできました。障害は、発達障害だけでなく、身体的な障害、人格障害、あるいは喘息や心臓病、深刻な疾病と様々です。

  • お兄さんが自閉症だった方は、ずっと「自分だけが幸せになってはいけない」という罪悪感をもって生きていました。
  • 弟さんに身体障害があった方は、弟にかかりきりになる母親に、甘えたくても甘えられず、ずっと孤独の中を生きていました。それでも母親を煩わせてはいけないと思い、いつも元気なフリをして、「いいお姉さん」を演じてきました。
  • お姉さんに人格障害が発症し、自殺未遂や感情の爆発にずっと振り回されてきた方もいます。今は、将来自分が姉の世話をするのかどうかいう問題に葛藤しています。
  • お兄さんを自殺でなくされた方は、心が癒えない両親と暮らすうちに、自分がいても何の役にも立たない。「自分はいらない存在」と思うようになりました。

それぞれに事情は違っていても、苦しさは同じです。障害をもつ兄弟姉妹を恥ずかしいと感じる自分を責め、親の関心を得られない寂しさは自尊心を傷つけ、自己評価を下げてしまいます。また、自分の人生を優先できずに苦しみ、家族に飲み込まれていく苦しさを抱えています。

それでも生きていくのだから

人が生きていくというのは、実際とても大変なことかもしれません。社会の中で様々な人たちと、様々に関わり合いながら様々な状況を生きていくわけですから、本当に大変です。一人一人感じ方や考え方は違うわけですから、すべての場面で分かり合えるわけではないですし、全てがうまく行くわけではありません。そういうとても難しい中を、アスペルガー症候群、ADHD、きょうだい、そしてアダルトチルドレンの方々、それぞれの傷みを抱えながら生きているわけです。これは大変なことです。ですからほんの少し、傷みがあるだけでも、すごく苦しいものです。ほんの少し、皆と違うだけでも、とっても生きにくくなってしまうのです。

でも、"それでも生きていくのだから"、少しでも「生きやすい」ようにしなくては、せめて、その苦しさを分かち合えれば、あなたが悪いわけではないのですから。

でも、生きにくいのは自分だから、自分が何とかしなければならないのです。

オフィスTでは、アスペルガー症候群、ADHD、きょうだい、そしてアダルトチルドレンの方々、一人一人のために、それぞれの生きやすさを工夫して、納得のいく人生を生きて行けるように、皆さん頑張っておられます。

どうぞ一人で抱え込まずに、相談してみてください。

事例

ここに紹介される事例は、ご本人の承諾を得て記載しております。
また、多くの方に見られる状況やエピソードを含めて紹介させていただいております。

ADHDのAさん

Aさん 30歳 男性 整備士

Aさんは当初、対人関係のお悩みでご来室されました。
それは、会社の先輩からの恐怖になるほどの「注意、小言」でした。発達障害で生きるのがつらい Aさんには自分にだけ厳しい、という感じがしていました。
実際に、周りの人たちからも「大丈夫か?」と声を掛けられることもありました。

Aさんには、幼少期に大きなトラウマの記憶があります。
それは、小学生時代にやっていた地域の少年サッカークラブでのことです。
監督の話を聞いていなければいけない場面でも、つい集中力が途切れ、よそ見をすることがあり、監督からは、ひどく殴られました。それが何度かありました。母親の見ている前でも殴られていました。
「サッカーが好き」という気持ちだけで、必死に頑張り続けましたが、5年生になった時、父親にサッカークラブを止めたいと話しました。 しかし「途中で止めるなどダメだ」「頑張りなさい」と言われ止められずに大変に辛い思いをしました。
そして「怒られること、失敗すること」がとても怖くなったのです。

さらに家族の中で何が起きていたのかをみていくと、機能不全がみられました。
監督に殴られる6歳の息子をただ見ていた母親。先輩からボールをぶつけられるのをただ見ていた母親。子どもの心の傷に無関心すぎました。
Aさんの心の中には、「誰にも分かってもらえない」「自分は、誰にも助けてもらえない」という考えが張り付いていきました。

花の写真Aさんの母親は、片付けが苦手で、家の中はいつも散らかっていました。
「それが恥ずかしくて、友達を家に呼ぶことが出来なかった」といいます。
片付かないことで、よく親子喧嘩になりました。すると母親は、「私はバカだから何も出来ないのよ!!」とぷい!と怒って部屋から出て行ってしまいます。
父親は「そのうち機嫌は直るさ」と取り合いません。悲しく切ない思いをしてきました。

父親は、まじめにコツコツやるタイプの人で、「人が嫌がることも進んでやりなさい」という人でした。Aさんは、父親からも「自分の辛さは、分かってもらえない」と感じてしまいます。
そうした傷み体験から、人に嫌われず怒られずにいるための生き方を作り出してしまいました。

そこでまずは、アダルトチルドレンからの回復、トラウマからの回復に取り組みました。

アダルトチルドレンの心の傷が軽減してきた頃(2年めのころです)、かねてから問題となっていた、「仕事上のミス」がAさんの気持ちの中に認識されてきました。
2年の間は、「先輩との人間関係の辛さ」として捉えられていましたが、「自分のミスの仕方」に疑問を感じ始めました。
それもかねてから気にかかっていたこと・・・ADHDかもしれない・・・ということ。

Aさんは、ADHDの検査を受けようかと考え始めました。
そこでセッションの中で、ADHDの可能性があるか、さらには、ADHDだった場合、その結果をどう受け止めるか、傷つくこともあることなど、様々な角度から検討を重ね、Aさんは、いよいよADHDの検査を受けることを決心していきました。

受診予約からADHDの検査結果が出るまでに数ヶ月かかりました。そしてやはり「ADHDの傾向がある」と答えが出ました。

その結果を元に、改めて人生を振り返ってみました。
監督に殴られたことも、「あれは注意が他へ行ってしまうのは仕方がなかったんだ」自分が「ダメな子」だからではなかったんだ、ADHDだったからだ、と真実が見えてきました。

職場でのミスも、どんなに頑張ってもどうにもならなかったんだと、分かってきました。
そこで職場の上司面談の際に、その先輩との関わりがきついことを話しました。その後の配置転換でその先輩から離れることができ、かなり楽になりました。
さらに、自分のADHDの特性を認識し、集中力が切れそうになったときにどうするかなど、ADHDの特性に対処するために様々に工夫をし始めました。
まずやっていることは、グラウンディングのスキル、ON/OFFの切り替えをする(常に緊張し続けるのではなく、特に注意が必要なところで意識を集中する)、呼吸法で気持ちを落ち着かせる、オドオドした態度を自信があるように胸を張り堂々とする(胸を張って堂々とすると、人から見てどうかというだけでなく、そもそも自分自身が前向きになれると分かってきました)など様々に工夫を重ねていきました。
そして会話のテクニックも工夫して、今では、仕事のチームの人たちともさらに親密になり、ミスもなく満足した生き方ができてきました。

母親がADHDであったことで、辛い思いをしてきたこと。関心が子どもに向かない機能不全の中で、自分のADHDに気づいてもらえず、見逃されてしまったこと。それによって、大きなトラウマを負ってしまったこと。
さらには、家族の機能不全の中で、自己肯定感や自信、自尊心が持てず、対人関係が苦しかったこと。ADHDの特性から沢山の生きにくさがありました。
それでも、自分自身がアダルトチルドレンの自覚を持ち、その傷みをしっかりと癒し、ADHDを受け入れ、自分の特性を活かし、工夫し、生きやすい方へと変わっていかれました。

アスペルガー症候群のBさん

Bさん 女性 36歳 会社員

Bさんは、先日、みんなの祝福を受けて、オフィスTを卒業されました。
Aさんもその1人ですが、Bさんも「本当に頑張った」方の1人です。

Bさんも、当初は対人関係の難しさに悩みご来室されました。5年前のことでした。
幼少期から寡黙で、対人関係が築きにくく、苦手でした。しかし大人になった時、「これではこの先困るな」と思い、ご相談に来られました。
以前に一度は他所でのカウンセリングを受けましたが、「話が出来ない」ことを理由にカウンセリングを断られたこともありました。でも、「外川先生とは、なぜか始めから話が出来た」とおっしゃっていました。相性というのもありますね。だからこそ、5年の月日を共に歩めたのだと思います。

Aさんの家庭にも機能不全がありました。外側から見れば恵まれた家庭と見えるでしょう。
エリートの父、従順な母、美人の3姉妹。でも実際は「うちの家族は、基本的にはケンカ腰」と言うように、何かしらイヤ~な気分にさせられるものがあったようです。

Bさんも、アダルトチルドレンの癒しを始めて数年たったころ、「自分はアスペルガーじゃないか?」と考えるようになりました。ご自身でもアスペルガー症候群について調べたり、アスペルガー症候群の本を読んだりしてアスペルガー症候群について研究しました。そしてアスペルガー症候群の検査を受けることにされました。Bさんもアスペルガー症候群の検査結果が出るまでに数ヶ月を要しました。そして「アスペルガー症候群の傾向にある」との答えがでました。
それでご自分の人間関係が苦手な理由が、アスペルガー症候群のためだと分かり、納得されていました。
そこからがBさんの偉いところです!!

草木の写真「アスペルガーの傾向にあるからといって、全てのことから免れることはできないのだから、それに、それでもやはり人との交流が欲しい」と考え、すごく頑張ったのです。
苦手だから逃げ出したくなるけれど、「ここで一歩進まなきゃ!!」と人との関わりを始めたのです。
お稽古の日、帰り道が同じ方と一緒に電車に乗り、おしゃべりをしてみたのです。
それからは毎週、一緒に帰り、おしゃべりをしました。するとそこからドンドンと交流が広がっていったのです。「怖いけど、でも・・・」と、逃げずにすごく頑張ったのです。
交友関係が会社の人とだけでなく、プライベートな場でも広がっていきました。

アダルトチルドレンでアスペルガー症候群ということになると、傷つきやすさは何倍にもなります。

幼少期から機能不全の家族に育つことで、他者への信頼感が持ち難いのがアダルトチルドレンです。
チョッとしたことでも、人から「否定される」ように感じてしまいます。
実際親からは、いつも否定され、ダメな子と言われてきたり、あるいはイイ子を求められ、そうでないとその家族の中では生きることができなかったりがあったわけですから、自分に自信がもてないのも当然と言えば当然なのです。
さらには、アスペルガー症候群の「こだわり」が重なると、「自分は、こうでないと、受け入れてもらえない」だからこうでなければ、という考えが頑なに自分を苦しめてしまいます。その考えからなかなか抜け出せないのです。

Bさんも、そういった思いが強くありました。しかし癒しが進むにつれて、社内では、認められていきました。そして自分への自信が広がっていきました。
そしてこだわっていた出来事についても、これはアスペルガー症候群の傾向を持つ自分の特徴だと認め、思考の幅も広げていきました。そして受け入れていったのです。

そして、向き合わなければならない苦しさや問題への対処が自分でできるようになってきて、セッションとして取り組む必要のあるものが、なくなってきました。

問題や苦しさ、悩みは、人として生きている限り、その都度様々に起きてくるものです。
でもそれは対処できるものになっていくのです。

癒しも生涯続くものです。年齢や人生の移り変わりのその都度に必要なものでしょう。しかし取り組んできたことへの癒しに区切りをつけることは出来ます。

Bさん自身も、「区切りを付けたい」ということで、セッションを終了といたしました。

あなたのためのワーク

アダルトチルドレンには感情鈍磨、失感情症などが多くみられます。それが以前にも増して感情が希薄になってきているように思えます。またアスペルガー症候群やADHDが重なるアダルトチルドレンの方々も増えています。
そこでオフィスTでは、色々と工夫し、新しく「感じるためのワーク」を取り入れています。

Cさんは機能不全の家族に育ったアダルトチルドレンです。そして現在の家族にアスペルガー症候群の方がいます。
Cさんは、アダルトチルドレンの癒しをする中で、「感じるためのワーク」を行い、「私は、何を感じるかしら」とじっくり味わってみました。そこで様々なことが分かってきました。その一つが「自分の母親は、もしかしたら、アスペルガーではないかしら…?」ということでした。

葉っぱの写真どうしても家族のこととなると、それが当たり前の毎日ですから、なかなかに本当のことが見えてきません。親が癇癪もち(ヒステリックに怒って叫んだり、急に激怒するなど)だとしても、それがいつものことですから、普通のこととなっています。ですから機能不全だとは思っていないことが良くあります。しかし、癒しが進んできて、否認が取れてきて、自分はACだな…と分かってくると、家族の機能不全がよく見えてきます。そしてさらに色々なことが思い出されてきます。「母はよくヒステリーを起していたな…」とか、「両親はいつもケンカしていたな」とか、そして口をきかなくなって、何日もイヤ~な空気が漂っていたな~、その時がすごく嫌だったとか、怖かったとか、一生懸命なんとかしなきゃと思っていたな~と思い出してきます。真実が見えてくるのです。
そして考えてみれば、そんな空気がすごくイヤで、会社でも友人関係でも、人が機嫌を損ねたりするのが怖くて、いつも人の機嫌をとったり、焦ったりしている自分に気づいたりします。

Cさんも、毎日のように祖母が母に文句を言い、それでも何も変わらない母がいたな、と思い出してきました。子どもの頃、癇癪を起した自分を、母は何も言わずに物置に閉じ込めたことの意味も分かってきました。
母親の態度が、ただ怒鳴る父や、祖父、小言ばかりの祖母が怖かったのかと思っていましたが、それだけではないのじゃないか、アスペルガー症候群の特性もあったからではないか、と見え方が変わってきました。

そしてさらに癒しを続け、現実を受け入れ、これからの自分の生き方をあらたに考え始めました。

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