皆様、こんにちは。オフィスTヒーリングセンターの外川(とのかわ)です。
今回は、前回の第42回清里ワークの後日談をお伝えしたいと思います。前回の記事で体験談を掲載させていただいた、Yさんのお話です。
後日談 Yさん54才(主婦・パート)
清里のブログに「自分の話が載った」。
私は何度も何度も読み返しました。
涙が溢れました。
先生の文章の中に「その苦しさは計り知れません」とか「普段の様子からはうかがい知れない、大きな塊を抱えて生きている」と書かれていて「先生は私の苦しみを軽く見ることなく、向き合ってくれる」そう感じ、それはとても喜びでした。
私には「イイネ」が足りなかった
誰かに(ほんとは、母に)分かって欲しかったんです。
でも母には「甘えてる」と言われ、否定されるだろうと・・・
さらに話しても、母は「やきもち焼くだろう」と思って、言わずに我慢してきました。
ブログの中に、今は子供と仲良く・・・ちゃんと自分を評価して・・・というところがあって、これは「イイネ」マークの様だと思いました。
それで私には「イイネ」が足りなかった・・・と分かってきました。
「母親の愛」って私の人生のすべてに関わっているんだなと、つくづく感じました。
母がちゃんと子供を愛せる人ではなかったのだと、癒しをしてきて分かってきました。
自分の家は普通だと思いたかったけれど、やはり「へん」だった。
母は、ADHD的なところがあり、家業もありましたから、子どもたちの世話をする時間もなかったかもしれません。でも仕事が一番の人で、一つのことに目が向くと他が見えなくなるみたいでした。
それでも子どもは、そんな中でさえも認められよう、褒められよう、親の力になろうなんて思っちゃうんです。
そして母が不機嫌な顔をしていると、全部自分が悪いのだ、自分がまだ足りないのだと、思い込んで、さらに頑張る。
中学生の頃、友人との行き違いでとても悩みました。
人を信じられなくなりました。
それでも高校受験を控えていて、勉強しなきゃ、親に1番になれと言われてきた通り、頑張らなければと、でも勉強しようとしても身体は疲れ切っていて、机に向かっても眠ってしまいます。
勉強に集中しようとしても、友人の放った言葉が蘇り、ちっとも集中できなかったあのころ・・・
そして母は、友達と仲良くできないのは「お前が悪い」と言ったのです。
あの頃の傷みと悲しみや憤り、それが今も私を苦しめています。
何かにチャレンジしようとしても、あの頃の苦しさが蘇り、一歩を踏み出すのが怖くて。
なかなかいろんなことがうまくいきませんでした。そして自分を責める一方でした。
それでも、このトラウマの傷みに取り組み始めて、少しずつ変化が起きていきました。
まずは学校に行けない子どもに寄り添うにはどうしたらいいのか、例えば話し方とか、言い方とか、一つ一つ先生に教わりました。
本来なら、小さい頃から母親や父親の真似をしたり、話し方など聞いて自然に覚えたりできていればよかったのですが、それがないから大人になった今、一つ一つ教えてもらっています。それにそもそも、「愛」が分からない。
癒し始めの頃は、愛って分からなかったです。子供が小さい頃はきつい言葉を投げかけ、腹が立つと叩いてもいました。子供が傷つくことなんてわかりもせずにやっていました。
愛されたことがないから分からない。愛し方が分からない。
オフィスTでは、例えば、雨の日のセッションには、「濡れなかった?」とタオルが出てきます。先生やスタッフのOさんが背中を拭いてくれます。
濡れてしまったコートや服を帰るまでに渇くようにと、冬なら暖房の温かい風が来るところにかけておいてくれるんです。細かい心遣いを、さらっとするんです。
そういうことの一つ一つを見て覚えました。
初めは、驚きました。
そんな風にしてもらったことがなかったから、逆に怒られていましたから、1人でコートをふいて、椅子の背にかけて、乾かしていましたから。
こんなことしてくれるんだ。と驚きました。
そういう風にするんだ。気づかいとか、気持ちをかけるってそういうことなのかと、そんなことを1つ1つ、体験しながら覚えていきました。
人はやはり体験しないと分からない
そういう風にいつもやさしく扱ってもらって、少しずつ「やさしさ」というものが分かってきました。「大切にされる」がわかってきました。
それを子どもにもしてみようと思いました。
始めは子供たちも驚いていましたけれど、そういう振る舞いをすごくうれしそうに受け取ってくれました。
そして子供も大学生になり家の中が少しづつ落ち着いてきたころ、自分の深いところにある傷みが見えてきました。
そして、少しずつ父とのことに取り組み始めました。
そんなころ、中居正広氏の事件が起きたのです。
いよいよ、本格的に向き合うことになりました。
そしてあの時の清里で、温かい体験をしたのです。
私の癒しはまだ続きますが、きっといい人生になるだろうと思っています。
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次回清里ワークは、10月11・12・13日です。
参加ご希望の方は、お早めにご相談ください。
事前にセッション(カウンセリング)にて、お話をお伺いさせていただいております。
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※初めての参加ご希望の方は、
まずは1度、カウンセリングであなたの苦しさについてお聴かせください。
清里ワークについても、詳しくご説明させていただいております。