【第43回清里ワーク】カウンセリングレポート①【アダルトチルドレン/インナーチャイルドワーク】

秋の清里。

行きは台風22号、帰りは23号と、台風が心配でしたが、大きな影響は受けず、無事に行って帰ってこれました。
でも実は、ご参加の皆さんが来られる際に小海線が止まってしまうということがありました。秋には珍しいことではないらしいのですが、落ち葉が線路に舞い落ちて「空転」というそうですが、スリップしてしまうのだそうです。それで皆さんが清里までたどり着けないことになってしまいました。
しかし、清泉寮の担当のスタッフの方が本当に親切で、「お客様が快適に過ごせるように、心地よく過ごせるように、さらには、私たちのことも配慮して下さり、スケジュールが滞りなく進むこと」という、「すべてはお客様のために」という精神が素晴らしく、なんと小淵沢までお迎えに行ってくださったのです。

そんなハプニングがありましたが、清泉寮のスタッフの方の思いやりや行動に、みんなが感激し、これからは自分も仕事に対して「考えなおそう」と話しておられて、どんなことからも学び取れる皆さんの姿勢も素晴らしいと思いました。

参加の皆様の声

思いを伝えることの難しさを知りました。

A子さん
55才 パート

今回の清里では、また多くのことを学びました。
親が親自身の行いによって、どれほど子供たちが傷ついているか分かっていない。
仮に子供が辛さ、苦しみを伝えたとしても、理解できない。
そして自分自身、思いを伝えることの難しさを知りました。
また子供は、母親が大好きで、母親のために、自分を犠牲にしていると思いました。
きっと私も母が大好きなのだろうと思いますが、今は、それを認めたくない自分がいると感じました。
そう思ったとき、私の癒しはまだまだ終わらないのだろうと感じました。
いろいろあった3日間ですが、私のこれからの取り組み方が少し見えてきました。

自分の中で様々な思いであったり、考えであったりが散らかっているように感じます。ですので、何が言いたいのか?なんでこのようになってしまったのか?などと項目を分けて整理しながら学びを深めていきたいと思いました。3日間ありがとうございました。

親との関係が、今現在の人間関係に大きく影響しているのだと痛感いたしました。

B子さん
41才 会社員

私は、親しい友人にさえ思っていることを言うのが怖くて、いつも友人の言うことに合わせてきました。それがたとえ「お昼何食べる?」というような他愛のないことですら、自分の意見が言えませんでした。
いつも友人の食べたいものに「私も、それ食べたかった」とか「いいね」と言って、合わせていました。それが母親との関係を崩してしまう恐怖が根底にあって、母に思っていることを言えずにいたことから、今の人間関係にも及んでいると気づきました。
今回の清里では、初めて母の態度や母がしたことを責めることができました。

実際に言葉にしてみると、自分が母に強い言葉を向けることで関係が壊れてしまいそうな気がして、怖くて、それが原因で今まで言えなかったのだとわかりました。
「本音を言うと関係が壊れる」という考えが自分の中にあることもわかりました。

母に対する強い怒りはまだ出てきませんが、納得できないと思うことはあり、母の無責任によって奪われた自分の人生の重さを感じると、とても悲しくなります。
母自身が私や弟から母を奪ったのに、いまだに何事もなかったかのように母親ぶっていることに腹が立ちます。
皆さんが見守ってくださったので、今回の清里でも多くのものを得られました。
ありがとうございました。

16年目の清里でした。

C子さん
46才 会社員

今回も皆さんの表現される思いに感動し、私も力をもらって、背中を押してもらい、言いたかったことが言えました。本当に感謝です。

「またやって来たんだな」

Dさん
50才 会社員

「またやって来たんだな」
今回は仕事の都合で出張先から一人遅れて清里に向かいましたが、霧に包まれた清里駅のホームに降り立った瞬間にそう感じました。

2泊3日のワークが近づくと、いつも一週間くらい前から緊張してしまいますが、始まってしまうとあっという間です。そして毎回違った気づきをもたらしてくれます。
今回は、遅れての参加ということもあって、いつもと違う緊張を感じていましたが、清里も、参加者の皆さんも、ごく自然に迎え入れてくれました。とても安心しました。
自分の思いを語るときは、母に言いたいことがうまく言葉にできない体験をしました。
言いたいことはもっとたくさんあったはずなのに、いざその場になると「あまりたくさんの気持ちをぶつけたら母がかわいそう」と無意識にブレーキをかけてしまうようなのです。
「私が本当の気持ちを言ったら母を傷つけてしまう」
「母の機嫌が悪くなったら、私の居場所がなくなってしまう」
そんな共依存の感覚に縛られているのかもしれません。
小さい頃の私は、母のことを一生懸命支えようとして、つらいことがあってもあまり感じないようにしていました。
「大人になった今は、もう頑張る必要はないんだよ」
「もっと自由にやりたいことをやっていいんだよ」
自分にそう言ってあげたいです。

安全な場所に帰ってくるということ、自分を大切にするということの意味を、今回のワークで考えることができました。
2月に開催する次のワークもぜひ参加したいです。

「思いを伝えることの難しさ」

今回、私が特に感じたのは、参加者の方もおしゃっていますが、「思いを伝えることの難しさ」でした。

「思いを伝えるって、すごくエネルギーがいるんですね」

とおっしゃった方がいます。
本当にそうです。
皆さんは「分かってほしい」と言います。
しかし、それを言葉にするということがとても難しいのです。
まずは、「何を分かって欲しいのか」、それがはっきりしていないとうまく伝えられません。
そしてその思いを言葉にするのが実は難しい。

例えば、皆さんの感想にもあるように「母親との関係が壊れてしまう」と思って言えなかった。というように、自分の考えの中に言ってはいけないという、自分で作ってしまった「禁止令」が出てしまっています。
そのほかにも、「そんなこと言ったら嫌われる」とか「笑われる」「母を傷つける」とか人それぞれにあります。その禁止令をいくつも解除して初めて外に出せるようになるのです。

それが取り組みです。

虐待の傷を抱えていると、様々な「こうでなければならない」「こうしてはいけない」という思い込みができており、その一つ一つを解除して修正していくのです。
「そんな風に思わなくて良いのですよ」というように、苦しい考え方から自分を解き放っていきます。
そしていざ言葉にしようとしますが、今まで怖くて言えなかったわけですから、それを乗り越えるのも大変なことです。
自分を信じることも、周りの人のことを信じることも、「ここでは、誰も私を傷つけない」と信じるのもとても怖いことです。
それに小さなころから「言わない」ことで自分を守ってきたのですから、それを解くというのは勇気がいります。
頭で分かっていても、体が反応します。トラウマは感覚に残ります。これがトラウマの辛いところです。
ですからものすごくエネルギーがいるのです。
でもさらに分かったのは、「昨夜ものすごいエネルギーを使って、思いのたけを表現したのだから、さぞや今朝は疲れているだろうと思っていましたが、逆にものすごくすっきりしていて体も軽かった」と言います。そして、「とてもお腹がすいていた」と。
胸のつかえが少しでも取れたことで、こんなにも爽快になるのですね。
胸のつかえがすっかり軽くなったらどれほど軽やかになれるでしょうか。

ここまで来るのに16年かかりました。

もちろんそれぞれの抱えている問題や背景などによって、取り組みにかかる時間はそれぞれですが、16年とまではいかなくてもそれなりに時間はかかります。
癒しは大仕事ですね。
でも、さわやかな朝を迎えられるなら、それに代わるものはないでしょう。
生まれてから幸せだった時期なんかないとおっしゃる皆さんにとっては、家でリラックスしたことがないとおっしゃる皆さんにとっては、すっきりとした朝の目覚めを、安心して伸び伸びできることは、何にも代えがたいものです。
だからこそ、取り組む意味があるのです。
こうして自分をあきらめずに取り組みを続けて、本当に自由に自分らしい生き方ができるように、言いたいことを上手に言えるように、ここからもまた癒しを続けていきましょう。取り組みを続けていきましょう。

「本当によく生きてきたね」

という言葉を言うことがあります。
家庭内虐待があった皆さんは、本当に大きな苦しみを抱えて生きてくるのです。
「そんな小さな子供だったのに、よくぞ生き抜いてきましたね」と、そんな言葉をよく言います。

ですから、皆さんが「わかってほしい」という内容は、そう簡単にわかるようなことではないですし、一言で言い表せるはずもない。
それでも、その苦しみは分かってほしいです。
それでも生き抜いてきたこと、思いやりや、やさしさを失わずに生きてきたこと。
たくさんのこと分かってほしいです。

そして、癒し(取り組み)をしなければ、苦しみから抜けきることはできないことも、そして、抜け切れることも分かってほしいです。
皆さんの努力を分かってほしいです。

結局思うのは、

伝えたい気持ちはあるのだけれど、自分自身がしっかりと、はっきりと考えを持っていないと真意が伝わらないということなんですね。
これは親から傷つけられて、苦しんでいるという話に限らず、友人との会話においても、上司との仕事の話でも同じです。

ACの多くの方々は、とかく「言ってもしょうがない」「どうせわかってもらえない」と思って口をつぐむ癖があります。
そうやって生きてきてしまったので、相手に分かるように話すとか、思いを伝えるということが苦手です。
ですから今の人間関係の中でも、損をしています。
しかし、B子さんのように「本音を言うと、関係が壊れるという思い込みや、」A子さんのようにいろいろな思いや考えが、「自分の中で散らかっている」ということもあって、整理しないと、うまく話せないのです。
A子さんがおっしゃるように、整理しながら学びを深めていく必要がありますね。

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